2013年10月12日土曜日
記憶の味について
最近は来春発売のレシピ本も決まり、そのレシピ開発をやったり、
新聞や雑誌の仕事もちょくちょくいただくようになりました!
(もちろんAERAや白ごはん.comも日々挑戦するような気持ちでやっとります^^ あっ、ちなみにAERAは来週月曜祝日なので今日発売ですっ。今回は“長芋豚汁”。)
レシピの開発をしていると、、、
6年間勤めた加工食品の商品開発の仕事が思い出されます。
そこで学んだことは本当にたくさんあるのですが、
その一つに 『人間の記憶の味なんてとても曖昧である』 ということがあります。
スーパーに並ぶ商品を見てみても、最近は味づくり+アルファでネタ作りが必要なことが多く、有名店とのタイアップなんかも多いですよね。
私もたくさんのタイアップ商品を作りました。
お店に通い、味を覚え、自分で作り、また違うと思い知らされ、また試作する繰り返し。。
毎日塩分採りすぎ!!ってくらい試作してたから、ある程度の味は作れたんですけど、
時には、「どうしてもお店の“あの感じ”が出ない、、」と思い悩むこともありました。
そんなときはどうするかというと、、(あくまで私独特のやり方かもしれませんが)
お店に頼み込んで、自分の試作品とお店の本物の味を二つ並べて食べさせてもらうんです。
それが何よりもストレートに味の比較ができて、何が足りないかがわかるんですよね。
その経験はいまの料理研究家としてのレシピ開発にもとっても役立っていて、
『すべて並べて比較』を基本としています。3パターンでも4パターンでも。
記憶の味なんてあてにしない。ちゃんと並べて味見をする。
そして味の微調整を思い描き、また試作&比較の繰り返し。
そうすることで、自分の思い通りの味に確実に近づけることができると思っています。
ということで、最近は玉子焼きの研究などなど。
レシピの結果は、来春のレシピ本になってからのお楽しみということで(笑)
来週は取材取材取材。取材ばかりの1週間。
お休みはいつか取ろうと思ってます^^ 家族にはいつか恩返しします。。
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ラベル:
料理研究家としてのお仕事
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2 件のコメント:
『家庭の味』『お袋の味』っていうのはまさに『記憶の味』ですよね~。
たぶん毎回きっちり同じ味ではないけれど、
「家で食べる」とか「お母さんが作った」とかの要素が『○○の味』を作るんですよね♪
Shimanさん、そうですよねっ。家庭の味はまさに記憶の味。記憶の味の中でも特別感まんさいですよね! 母親に作ってもらったあの味が出せないってよく聞きますが、お母さんの料理の上前ももちろんあるけど、実際に家族で美味しく食べたことだとか、色んなことが美味しかったイメージを作り上げているっていうケースもあるかもですよね~^^
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