私が料理屋で勤めていたころ、そのときの料理長がそれはもう美的センスのかたまりのような方で、使う器も品があって料理が映えるものばかりでした。
その中で、ちょっとした丼ものはもちろん、煮物などでもよく使っていたのが、輪島塗の角偉三郎さんの椀。その時は詳しい名前は知らなかったのですが、角偉三郎さんの代表作ともいえる『合鹿椀(ごうろくわん)』でした。
高台が高くてちょっと大ぶり。だけど手にすごく馴染んで、使い込むほどに漆を通した木目の美しさも際立つ。盛り付けた料理も椀の品と温かみに包まれてとてもよく映える、そんなお椀でした。たまーにまかないでもその合鹿椀を使わせてもらったりしていました。
まさに私のあこがれの椀だったのですが、私も料理屋を辞めていたのでずいぶん長い間手にとることはありませんでした。
それが先日とある機会にめぐまれ、2005年に他界された角偉三郎の跡を継いでいらっしゃる角有伊(かどゆい)さんの作品の数々を手に取ることができ、念願の椀を購入することができました!左が座椀(くらわん)で、右が合鹿椀の小ぶりなものです。
これはもう一生ものと思い、思い切って値段のことは全く気にせずにほしいものを購入しました。これからどんどん使い込んでいこうと思います。そして料理もたくさん盛り付けて、美味しそうな写真を作っていこうと思います!
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