2013年5月1日水曜日

野菜提案企業の「株式会社 坂ノ途中」さん



ご縁があって有機野菜のサンプルをいただけたのですが、みずみずしい野菜ばかり!!

今日は有機農業を応援している京都の八百屋さんをご紹介したいと思います。
その会社は「株式会社 坂ノ途中」という名前。
ネーミングからしてただの八百屋さんではない印象を受けますが、
八百屋さんとして目指されいるところにとても共感できました。

パンフレットに書かれてあることが非常にわかりやすいので引用させていただきます↓

坂ノ途中が考えていること。
農薬や化学肥料に頼る農業では、今の収穫量は増えるけれど、土地は痩せていきます。
つまり、「今」、楽に収穫できるのは、「未来からの前借り」をしているだけなのではないでしょうか?

未来からの前借りをやめるためには、農薬・化学肥料に頼らず、
土づくりを主体とした農業を展開できる農家が増えなければなりません。

実は今、私たちと同じような問題意識をもって、「農薬・化学肥料に頼らない農業」を
志す人が増えています。だけれども、その多くの人が、有機農業の厳しい現実を知って、
就農をあきらめてしまいます。

中には「それでも自分はやりぬくんだ!」と強い決意と共に就農する人もいますが、
多くの人は続かずに辞めてしまいます。一番の理由は「販路が見つからないこと」

生産量が少量で不安定になりがちな若手農家・新規就農者は、
野菜を流通させる企業からすると「付き合いにくい相手」と映ってしまうのです。


スーパーに食材を買いに行くと「価格」重視の売り方が多いですよね。
それもとても家計にとっては助かることだし、必要なことでもあるんですけど、
もっと目に見えない「味のこと」「作った人のこと」「環境に対する影響のこと」など、
一つの食べ物を作るのには値段だけじゃない要素がたくさんあると思います。
そういったことも少しだけ考えながら買い物をしたいな、と常々思っています。

いまは八百屋、魚屋、米屋など、扱っている食材のこと、調理方法のことなどを、
詳しく教えてくれる人(つまりその道の専門家)からものを買うという習慣が少なくなりました。

だからこそ、買う側が少しだけ食に対するアンテナをはりめぐらせることが大切だと思うんです。
自分たちが美味しいと思う、たとえば昔ながらの製造方法の美味しい調味料でも
なんでもいいんですけど、そういったものは、やはり自分が年をとってもきっと食べたいし、
自分の子供達の世代でも変わらず食べていてほしい。野菜だって同じことだと思います。


パンフレットには続きがあって…、

だけど、彼らの野菜はとても美味しい。
必死で情報収集して、試行錯誤して、時には周囲から「ムリだムリだ」と言われながら、
「それでも自分は農業がやりたい!」と一歩を踏み出した人たちですから。
すごくまっすぐに、丁寧に、野菜を作っています。

生産量が少量でも、不安定でも、販売していけるしくみを作ることで、
この美味しい野菜をみんなに知ってもらおう!そんなことを考えて、レストラン向けに
提携農家さんの野菜販売を始めたのが2009年の夏。
どうにかこうにか、多くの人に支えられて、ゆっくりと販路が広がってきています。

う~ん、「坂ノ途中」さんのような企業にはぜひ頑張ってもらいたいです。

とても記事が長くなってしまったので、
送っていただいた野菜をどうやって食べたかなどは、明日以降また記事にしたいと思います!!

坂ノ途中さんの公式サイトも見てみてくださいね!

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たくさんの方に和食を見直して、実際に作ってもらいたいと思っています。
ぜひクリックお願いします(^^)


5 件のコメント:

nao さんのコメント...

共感します!
私も小さいころから野菜は八百屋、魚は魚屋、米や醤油の一升瓶は酒屋というのが当たり前に育ってきました。
じかに物を見る、鮮度や収穫された土地などの情報がお店の人との信頼関係で正確に手に入る。
これってすごく大事ですよね。
イタリアに住んでからは野菜など今まで見たこともない食材に出会うことが多いので店先で調理方法などを聞くのが常です。
そしてできるだけ運送距離が少ないもの、BIOなものや近所の農園でできたものを選んでいます。
その味に慣れてしまった我が家の子供たちは繊細な味もわかる子供に育っています。

nao さんのコメント...

若干コメントの趣旨が連れてしまいました・・・ね。
とにかく、このような勇気のある生産者が生き残れる社会が成り立つ様に買う側がもう一度<食べる>ということ、<暮らす・生きる>ということを考え直す必要があるんだと思います。

冨田ただすけ さんのコメント...

naoさん、コメントありがとうございます!そうなんですよね。小売り側も安い方が売りやすいし、メーカー側も結局値段叩かれるから最大限安く作るんですよね(私も数か月前まで食品加工メーカーで開発の仕事をしていたのでわかるのですが)。

naoさんの言うとおり、勇気ある生産者が生き残れる社会を、小売り、メーカー、消費者、それぞれの立場で支えようとする仕組みが必要ですよね。

nao さんのコメント...

昨夜NHKで宮城県の瀬峰ブランドという農場のの話を取り上げていましたね。
確かに昔の人に習うというのは大事なポイントですね。

冨田ただすけ さんのコメント...

そうなんですね!私は見逃してしまいました…。料理でもなんでもそうですが、やはり古くから受け継がれてきた方法は理にかなっていることばかりなので、どんなことでも習ってから次のステップに進みたいですよね(^^)